教員は教員でも給料を多めにもらう方法とは。
目次
初めに
教職大学院とは
なぜ教職大学院がいいのか
どうやって入学すればいいのか
1 初めに
教員を志す皆様、是非このブログをまず見てください。
と言いますのも、
教員は利益目的の職ではないが、給料は高いに越したことがない
からです。特に若ければ若いほど生涯の賃金を高くすることができるのです。
その方法について、是非このブログから学んでください。
2 教職大学院とは
ずばり、その方法とは、教職大学院に入学することです。
「え、また勉強しなくちゃいけないの?」
「現場に入って勉強したいんだけど」
そういった意見はわかります。ちょっと待ってください。
不安なのはわかりますが、このブログを見てから判断してみてください。
専門職大学院は、「科学技術の進展や社会・経済のグローバル化に伴う、社会的・国際的に活躍できる高度専門職業人養成へのニーズの高まりに対応するため、高度専門職業人の養成に目的を特化した課程」とされています。
その一環として、教育者の高度専門職としての側面を伸ばす課程として誕生したのが、
ということになります。
2008年に19校の大学を発端として誕生し、2020年現在、57校がこの課程を設けています。特筆すべきは、
全ての都道府県におかれているという点です。
つまり、今通っている大学、あるいは勤めている学校の所在地の大学に通うことができます。
もう少し詳しく書いていきたいと思います。
教職大学院は、教育学を極める場所ではありません。
教職を極めます。つまり、一般の大学院で取得できる、教育学修士ではなく、
教職修士を取得できます。
無論、修士を取得していますため、マスターの称号が得られるわけです。
また、同時に、専修免許を取得できます。
専修免許は、一種免許の更に上位の免許であり、自治体によっては昇給の対象になることもあります。
では、通う年月はどれほどなのでしょうか。
大学から直接大学院に入学した学生のことを、ストレートマスター(SM)と言いますが、彼らは2年間の就学を行います。
一方で、現職として働いている先生方は、2年、又は1年の就学期間となります。これは大学によって異なるようですので、各自お調べください。
コラム
さて、今、SMと現職の先生という話をしましたが、
現職の先生も一緒に学ぶという点が大きなメリットでもあります。
学生上がりの人は現場に入る前に現場の知識をつけることができ、
他方、現職の先生方は、若い知識から新たな知見を持つことができます。
これは非常に大きなメリットですが、大学によってはそれぞれ別の講義形式を設けている大学もあります。これも通う上で大きな転換点ですので、お調べしてから通うことをお勧めします。
最後に、学生に向けて。
「とはいってもやっぱり現場の知識をつけたい。」
「現場力が即戦力なんじゃないの?」
という意見もあると思います。確かにその通りです。
しかしながら、多くの大学院は、
各種学校と連携して、充実した実習の機会を設けています。
例えば、小学校に一日ボランティアに行き、こどもと触れ合いながら、自分の極めたい分野について研究をさせてもらうことなどが可能なわけです。
教科について深めてもよし。生徒指導について深めるもよし。
しかもそれらを仲間と共に深め合うことができるのです。
このためにつかった2年間は多くの学びとなるでしょう。決して遅れをとることはありません。もし教員採用試験に受かっていないようなら、この2年間、学びながら再度チャレンジすることもできます。これもメリットですね。
まとめ
- すべての都道府県におかれている教職大学院に入学したほうがいい
- 教職大学院では教職修士の資格が取れる
- 専修免許の取得ができる
- 学部卒の学生と現職の先生がともに学べる
- 充実した実習の機会が保障されている。
3 なぜ教職大学院がいいのか
本題です。なぜこれほどまでに教職大学院を押すのか。それは、
修士を持つと公務員の給料が上がる
からです。
文部科学省のサイトでも、「修了者について、給与面で処遇する。」と書かれています。
具体的に東京都を例にとると、詳しい計算は省きますが、大卒での初任給と約2万円は違います。
無論、この差は埋まることがないので、生涯賃金では大きく差が出ます。
つまり、教職大学院で2年過ごしたことで、その後の人生の豊かさが変わります。
別にお金がもらえるから行けと言うのではありません。
どうせ働くなら給料が貰えたほうがお得だということです。
しかも勉強してスキルアップできるとなれば、行く価値は十二分にあるでしょう。
しかし、どうしても入学には金銭が関わってきますし、就学中は稼ぐことはできませんので、学部から教職大学院に行く際は、多少の覚悟はした方がよさそうです。
まとめ
4 どうやって入学すればいいのか
実はこんなにメリットがある教職大学院、入学定員が割れているのが現状です。
理由はあまり認知されていないなどが上げられていますが、
これはチャンスです。
明確なデメリットからの充足率の低さではないので、容易に入学でき、しっかりと学ぶことができるわけです。
試験については、教育学の修士課程の試験とは異なります。修士課程というと、第二外国語や論述の試験がつきものですが、教職大学院では、小論文や面接といった試験方法をとることが多いです。受験者の負担が少ないのも、メリットと言えます。
実際に自分自身が大学院で学ぶ中で、デメリットはさほど感じません。
このブログ以降では実際の生活を書いていきたいと思いますが、少なくとも通ってよかったと思っております。
実際に通う通わないを決めるのはまごうことなき、読者の皆さまですので、是非この記事を読んだうえで自分なりの答えを出していただけたらと思います。
*1:教育新聞<https://www.kyobun.co.jp/news/20190911_02/>最終確認2020年5月12日