飲食店で利き腕を負傷した大学院生の嘆き〜救世主。ホワイト居酒屋の神対応〜
目次
1 人生初のクレームメール
お金はかかるし時間もかかる。
そんな生活に対する怒りの矛先は関係のない人に向くもので、
かくゆう私も怒りの矛先を絞ってしまったのである。
骨折をした飲食店。
その問い合わせフォームに怒りに任せた乱雑な苦情を入れてしまった。
すると飲食店からはこんな返事がきたのである。
M様
私、〇〇店を担当しておりますマネージャーの西園寺(仮名)と申します。
M様からのメールを拝見させて頂きました。
先日はせっかくの楽しいお時間を不快なお気持ちにさせてしまったこと誠に申し訳ございませんでした。
お詫び申し上げます。
お怪我の状況を伺い、大変心配しております。
取り急ぎ本メールにてお見舞い申し上げます。
この度の件につきまして、早急に改善をして参る所存でございます。
その上で一度、事実関係の整理させて頂きたいと思います。
・転倒箇所は、店内のどのあたりであったか?
・飲食されていた場所はどのあたりであったか?
・何時頃のお会計(ご飲食)であったか?
当日のレシートなどがあれば、そちらを教えて頂ければと思います。
・転倒後、従業員との会話などはあったか?
上記の事実確認をさせて頂いた上で、適切な対処を行って参りたいと考えております。
このような社会情勢の中、ご提案を行うのは失礼かと存じますが、
もし面会をお許し頂けるようでしたら、お見舞いに伺いたいと考えております。
M様の御都合の良い日時をお伺いさせて頂ければ幸いです。
大変なご不便をお掛けいたしますが、何卒ご協力よろしくお願いいたします。
なんて丁寧な返事だろうか。
早急に返事が返ってきたので、お店としてのやる気も相当なものだろうと思った私は怒りの感情を失った。
2 お店との折衝
その後何度かやりとりをした私は、ついに怪我した飲食店に再度訪れることになったのである。
お店側の対応としては、
①転びやすい箇所に滑り止めシールを貼る
②傘袋をふやす
③清掃の徹底
④従業員からの声かけの徹底
などだった。
どれも具体的な改善策で、しかも連絡をしてから数日も経たない間での対応だった。
親切丁寧に謝罪も受け、こちらとしてはこの上ない神対応に感じた。
最後には手土産として美味しいお菓子の詰め合わせまでもらい、感無量にお店を後にしたのであった。
3 次回予告
満足げにお店を後にした教職大学院生M。
しかしあることに気づいてしまった。
治療費についての話が出なかったのだ。
治療費はしめて10万円以上。
仕送りもない大学院生にはとてもじゃないが負担が大きい。
とは言っても自分も悪いのだし、お店に負担をお願いするのも。。。
うーん、どうしたものか。。。
次回、「苦渋の決断、お店と私とそれからお金」
次回もお楽しみに!