制服って本当に必要なの?〜制服の合理性について切る!〜
お疲れ様です!
私は常日頃思うのです。
「制服って本当に必要なのか」と。
可愛い制服だからその高校を選んだといった話を聞くこともありますので、ニーズはあるのでしょう。
しかし、ルールだから来ているという意見も多いのではないでしょうか。
そこで本日は制服を着ることに合理性があるのかをまとめてみたいと思います。
まずはあくまでも一般論を述べて、その後に私個人の意見を書かせていただけたらと思います。
是非最後までご覧ください。
目次
1 そもそも制服っていつからあるの?
制服の歴史はとても長いんです。
日本の学校制度は1872年の学制から始まりますが、
制服の歴史は1879年に始まります。はじめは由緒正しき学習院で格差を是正する目的で作られ、男子学生に対しての制度でした。
その後、女学生に対しては1921年になるとセーラー服が福岡県の学校で導入され、全国に広がる先駆けになりました。
その後、ブレザー型の制服が登場するなど、若干の派生はあるものの、基本的には学ラン、ブレザー、セーラー服と言ったものが100年近く変わらず使われ続けているのが現状です。
2 制服はなんのためにあるの?
(1) 仲間意識
制服には仲間意識を作る意味があると言います。
同じ制服を着ている事によって信頼がおける仲間として認識できるという心理的な要素があります。
(2) 所属がわかりやすい
制服が所属の公示になるという役割もあります。
この服を着ているのであればここに所属していると。であれば悪いことをしたらバレるからという意味で行動の抑制につながります。
(3) 経済的な意味
制服が経済的な負担を抑えるという意見もあるようです。
制服一つあれば半期はその服で過ごせます。そのため、新たな被服代を負担する必要がなくなるのは利点として上げられています。
3 教職大学院生からの意見
以上一般論から述べてきました。
最後に私個人としての意見を書いていきたいと思います。
私個人としては、制服の強制には反対の立場です。
理由は以下になります。
(1) 経済的負担は本当に少ない?
改めて考えまして、制服は経済的負担を抑えられるのでしょうか。
制服の金額は3万円を越えています。さらに夏服と冬服があることを考えればさらなる上積みがあります。
単純比較はありませんが、大学院生である私は、半期でこれほどの金額の被服代は使っていません。
正直、被服代はさらに抑えることはいくらでも可能です。
経済的負担が少ないというのは貧困層を知らない方の戯言だと思っています。
この論理は完全に崩せるのではないでしょうか。
(2) 仲間意識は制服でないと作れない?
仲間づくりについて、制服が結束を高めるというのは果たして正しいでしょうか。
小学校では制服を導入している学校は25%ほどです。
残りの75%は導入していないことを考えると、何もその学校が結束力が低いわけではありません。
実際筆者が行っている学校では、制服は導入していませんが、学級の結束力は高いですし、学校内は活気に溢れています。
この論理も正しいとは言えないでしょう。
(3) 所属を示すための制服?
「悪いことができないのは制服を着ているから」
それは外発的な動機付けでしかなく、成長にはつながりません。
本人が心からの道徳心で行動しているわけではなく、バレる可能性があるからやらないというだけなのです。
そんな教育のあり方はいいのでしょうか。
本人の意思から行動を制御できるように教育していくべきだと思います。
制服を犯罪の抑制の道具に利用するのも正しくはないのではないでしょうか。
(4) とは言っても・・・
そうは言っても、全てを否定はしません。
「制服が可愛いから受験を頑張る」とか、「第二ボタンを好きな人にあげるのに憧れてる」とか、「制服は高校生の特権だ!」とか。
様々な理由はあるでしょうから、全て撤廃すべきだとは思いません。
ただし、一律導入というのは議論の余地があるのではないでしょうか。
無論、今回挙げた理由は一部ですので、制服の利点は様々あるのでしょう。
しかし、今まであったからこれからもあって当たり前というのは思考の放棄です。
今一度、今までの常識にメスを入れてみることも価値があるのではないでしょうか。
それでは本日はここらへんにしておきます。
お疲れ様です!