【速報】教員採用試験の二次が集団討論から集団面接へ。〜それって何が変わったの?〜
目次
1 集団討論から集団面接へ
前回の記事で集団面接が主流化し始めた旨を伝えました。
その続きの記事として考えていただければと思います。
集団討論から、集団面接という名前に変わった自治体が現れました。
一般的な集団面接というと、一つの質問に対して、複数人が順番に答えていくと言った、個人面接の集団Verを想像すると思います。
しかしながら、それは大きな間違いでした。
集団面接という名の、互いに前を向いた集団討論だったのです。
つまりは、コロナの飛沫感染を意識した、向きを変えただけの話だったということです。
それではもう少し詳しく見ていきましょう。
2 今年(2020年)の集団面接はどんな形だったのか
言葉で説明してもわかりづらいと思うので、図で説明を加えていきます。
(1) 集団面接のポイント
今年の集団面接にはいくつかのポイントがありました。
まずはそれをまとめていきたいと思います。
形態としては、面接官3人に対して5人が向かい合います。
例年の討論では10人なので、ここも密を減らした形ですね。
①テーマがある
まずは、なんと言ってもテーマがあることがポイントでしょう。
面接を貫く大きなテーマがあり、それについての意見を各自が挙手制で答えていく形です。
もはや討論ですよね。
②前しか見てはいけない
次に、説明として、横を見ずに前だけを見て進めるという点が上がりました。
互いに意見を出し合うのですが、横を見れないとなると、意思の疎通も難しいですし、
何より、練習で散々目を見て話そうと言ったにもかかわらず、実現ができません。
かなりの難所ですね。
③周りの意見を踏まえる
面接官から、「他の人に質問をしてもいいですよ」との話がありました。
つまりは、周りの意見を踏まえて自分の意見を伝える必要があったようです。
そこも採点の基準になったのでしょう。
④質問やメモはして良い
先ほどと重複しますが、メモなどはとって良かったそうです。
しかし、受験者曰く、あまりメモを取っている様子はなかったとのこと。
やはり想定と違う状況で緊張もあったのでしょう。
面接ではメモはありませんので、やはりこれは討論ではないでしょうか。
3 集団面接の感想
私が第一に思ったのは、これで本当に教員の資質が図れるのかという点です。
討論では人柄や態度が見て取れるでしょう。
実際の職員会議を想定しているのだから尚更です。
しかし、今回の方式では一体何を見たかったのでしょうか。
集団で人がいることに意味があるのか。
触れ合わずに意見を出し合うだけならリモートで十分ですし、わざわざ集める意味はありません。
やはり、試験をすることが目的化した結果ではないかと思います。
人材を見極めるのが目的なら今回のような形にはならなかったでしょう。
個人的な意見としては、もう一度試験方法を見直して、自治体の教育力のさらなる向上を図っていただきたいと思います。
それでは今日はこの辺で。
本日もお疲れ様でした!!
4 宣伝
今回の方式はもはや集団討論ですので、集団討論の対策はこれからも必要でしょう。
お勧めの本をおいておきますので、参考にしてください!
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