教職大学院生の読書術 〜読みたいけれど時間がない、そんなあなたへ〜
みなさま、本は読んでいますか?
私は本が好きで、読んでいる方だとは思います。しかし、学生の身分で、課題も多く、読みたい本がなかなか読みきれなかったりします。
内心残念ですが、そういうものか、と諦めていました。
そんな最中、一冊の本に出会いました。
その本が、ない時間で本を読む方法を教えてくれました。
「本を読む時間がないのに、本を読んだってどういうことだよ」
そう思う方もいらっしゃると思いますが、ちょっと待ってください。
忙しいなら、せめて読む本は取捨選択しましょうよ。
ということで、本日は、まず読んでみたい一冊の本を紹介していこうと思います。
是非最後まで読んでいってくださいね!
目次
1 本の読み方が変わる一冊の本〜レバレッジ・リーディング〜
それでは早速ですが、本日皆様に紹介したい本は、こちらです。
タイトルにもある通り、本来こちらは、ビジネス書の読み方を解説したものです。
教育に関する本を専門とする書籍ではありません。
しかしながら教育関連書籍でも同じことができるのだと、読んだ上で感じました。
それでは具体的に、どのように読んでいく作業なのかを解説していきたいと思います。
2 レバレッジ・リーディングとは?
この本では、レバレッジ・リーディングを「多読術」と定義づけています。(本書pp.28より)
そしてこのように解説はしています。
レバレッジ(Leverage)とは元々「てこ」を表す言葉であり、その「てこ」の原理を生かして読書をすることが大切だと筆者は言います。
「本を読んで、そこに書かれているノウハウを自分流に応用し、実践で活用する」(本書pp.25より抜粋)ことが大切で、その方法が正しければ成功に導けるというわけです。
つまり、先人の知恵を一番効率よく手に入れる方法こそが読書であり、それを活用しないてはないというのです。
では具体的に多読術と言ってもどのような作業を伴えば良いのでしょうか。
全ては紹介できませんので、私が読んだ中で特に感銘を受けたものをいくつか所見を踏まえて書いていきたいと思います。
3 多読をする上での鉄則 〜教職大学院生の私はこう解釈する!〜
それでは、細かく5つの項目を上げて書いていきたいと思います。
Ⅰ 読書とは自己投資
まずは読書に対する考え方についてです。
この本の著者は、読書を、
パーソナルキャピタル(自分資産)を増やすための自己投資
だとしています。
自分の持っている知識は財産で、その本を買ったお金の何倍もの利益が自分に返ってくるとしています。
私も同じ考えで、読んだ本の内容を踏まえて思考を重ねると自分に自信が生まれますし、何より行動する意味が見出せます。
これは教育でも同じで、教育の場合は利益がお金ではなく子どもの姿として現れてきます。
読書の先行投資が子どもの姿で何倍にもなって還元されるのであれば、やはり意味あるお金の使い方と言えるでしょう。
Ⅱ 本は汚せ
重ねて、筆者は本はとにかく汚せといいます。
読もうと思った時に近くにあるペンをひっつかんで適当にマークをつけ、
大切だと思ったら折り曲げろと。
もし読んでいて価値がなければ途中でも読むのをやめるべきだとも言っています。
その上で、もし人に紹介したい本が見つかった場合には、新しい本を購入して渡せといいます。
つまり、本を自分のものにして消耗品として扱うことが大切だということです。
私は元々抵抗なくこの作業が行えました。
今自分の横にある本の中でも、特に古典と呼ばれるような古い本では線をたくさん引きながら読んでいます。
例えばですが、この本はルソーの「エミール」です。
序盤ではこの程度線を引きながら読んでいました。
今ではもう少し引いたりもしますが、とにかくこのように作業をして自分のものにしていくことで不思議と愛着も湧いてくるものです。
ぜひ今後も、本を汚しながら共に成長していきたいと思います。
Ⅲ カラーバス効果を利用すべし
カラーバス効果とは、
「目的を持って事に臨むと、その目的を達成するために必要な情報が入ってきやすくなる現象」
のことを指します。
ずばり、読書におけるカラーバス効果とは、
「本から得たい情報を予め絞っておくことで、必要とする情報を集めやすくすること」
と考えられます。
闇雲に読むのではなく、「この本からはこの情報を」とはじめに考えて読み始めるべきだということです。
私はこれをやってはいませんでした。確かにタイトルを見て購入はしてきましたが、それ以上に絞ることはしていなかったため、あまり効果的に読めてはいなかったのかもしれません。
例えば、学級経営の本を読むにしても、
「学級経営の例をみたい」のか
「学級経営で子どもにどんな影響があるか」を知りたいのかで読み方は変わってきます。
この方法を使うことで読む時間を短縮できるとありますが、まさにその通りでした。
今後も試したい手法です。
Ⅳ レバレッジメモを作成すべし
さて、こうして読んできた本の内容は、最終的に簡単なメモにしてまとめることが重要だと著者は言います。
本には写真が掲載されておりまして、A4の紙に一行程度で本のまとめを書くという作業です。
逆に言えば、あまり細かくまとめずに、少しずつエッセンスを抽出し、活用していくということです。
私は論文を書くための読書と知識をつけるための読書を完全に分けることにしています。
論文のためにはどうしても事細かに読む必要があるので速読などは向いていません。
他方、知識をつけるためには本書のように一文でまとめられるぐらいさっくり読むのがいいのかもしれません。
むしろそれぐらいでないと自分に戻して活用していくことはできないのではないでしょうか。
それが実は次につながる話になってきます。
Ⅴ メモは持ち歩いて自分に還元すべし
メモを作ったら、読めるように持ち歩いて暇な時に読んで、身に付けることが大切だと言います。
一番大切な作業なのは、この自分で噛み砕いて応用していくことです。
先人の知恵をそのまま活用するのではなく、自分なりにアレンジして活用していくことが大切になってきます。
私はこの作業をタブレットで行っています。
汚すことはタブレットではできませんが、持ち歩くことはできます。
持ち歩きながら読み直し、それを活用するための方法を模索している毎日です。
4 教職大学院生はこう使う!
最後に、まとめていきたいと思います。
私は主にタブレットで持ち歩くことが多いのですが、この本を読んだ上で暮らし方が少し変わりました。
紙の本を読む→パソコンの「Slack」に書き込む→タブレットで受け取ってまとめる
という作業です。
この作業を通して、タイピングでまとめやすく、そしてタブレットで持ち歩くことができます。
まさにこの本の内容を実現するのには持ってこいかなと思います。
Slackについてはいずれ記事を書きたいと思いますので、お待ちいただければと思います。
いかがでしたでしょうか。
本日は本の紹介をさせていただきました。
皆様の読書方法や意見や感想などをいただけると嬉しいです。
それでは今日はここまでにいたします。
本日もお疲れ様でした!!