現役小学校教諭の日常

現役小学校教諭の「M」が、実際の講師生活について書いていきます。

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東京都教員採用試験の時間がずれたことに関して問い合わせをしたら不合格にされた件について

 

 

 

 

 

 

1 東京都教員採用試験の受験時間変更事件

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今年度(令和3年実施)の東京都の教員採用試験において、試験時間が急遽30分ずれるという事件があった。

 

 

試験中に言われたこのズレにより、試験を続行することができず、帰宅する受験生も数人存在した。

 

 

詳しくは以下の記事を読んで欲しい。

 

 

1996418tm.hatenablog.com

 

 

 

この事件について、東京都教育委員会は一切の発表をせず、公にすることをしなかった。

 

 

隠蔽を図ったと言える。

 

 

そこで、今回はこの事件についての問い合わせの結果を記事としてまとめていきたいと思う。

 

 

なお、私は外部者として記載するため、今回の記事の内容は伝聞であることをご容赦ください。

 

 

 

 

 

2 東京都教育委員会からの回答

 

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今回の回答は人によっては怒りを禁じ得ないものだと思われるため、注意して見て欲しい。

 

 

 

 

 

(1) 途中で帰宅した場合、すべての試験が無効扱いに。

 

東京都は教職教養、専門教養、論文試験と三つの試験で構成されています。

 

 

この三つはそれぞれが採点の対象であるはずです。

 

 

三つの試験の合算が合否にかけられるのだと思っていました。

 

 

しかし、東京都からは、

 

 

どれか一つでも受けていないと、全てが無効になる

 

 

との回答を受けました。

 

 

つまり、論文試験を受けずに帰宅した受験者はその時点で不合格ということになります。

 

 

 

 

 

(2) 今回の事態を受けての追試などは考えていない

 

 

今回の事態から、てっきり少しは追試や追加措置があるのだろうと思っていました。

 

 

しかし、東京都からは、

 

 

一切の追加措置は今後あり得ない

 

 

との回答を得ました。

 

 

何かしらの対応はあると思ったのですが、残念極まりないです。

 

 

 

 

 

(3) プレス発表はしない

 

 

今回は事故や、不手際ではないため、

 

 

対外的に発表することは考えていないようです。

 

 

今回問い合わせたことでわかりましたが、もし問い合わせなければ、帰宅した受験者は不合格になるということすら知りません。

 

 

これは本当にずさんだと言えるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

3 これを受けての疑問点

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(1) 試験官と説明が異なる

 

 

今回、帰宅する前に試験会場の試験官に、帰った場合どうなるのかと問い合わせを行った。

 

 

回答としては、今まで受けた二つの試験で判定されるとのことだった。

 

 

この件については説明が大きく異なる。

 

 

正式には一つでも受けていなければ全て無効とのことであるが、

 

 

当日の説明は異なっていた。

 

 

これは運営状況がかなりずさんであることがうかがえる。

 

 

違う説明を行ったにもかかわらず謝罪はない。

 

 

 

 

 

(2) 試験が無効になる旨の記載は?

 

 

試験はそれぞれ三つあるが、それが三つ整わなければ無効になるというのは、説明されていたのだろうか。

 

 

要綱やその他の説明を見渡してもそのような記載は見当たらない。

 

 

今回の措置は、後付けなのである。

 

 

これは事後法による遡及になる。元来アウトなのである。

 

 

このような措置はおおよそ公務員の所業とは思えない。

 

 

 

 

 

(3) 試験時間が変更される可能性には触れていたか

 

 

同様に、試験時間が変更される旨は記載されていたのだろうか。

 

 

そのような記載は見つからなかった。

 

 

これも後付けの措置なのである。

 

 

試験時間が変更された場合困る受験者がいるというのは、少し考えればわかるものである。

 

 

これもまたずさんなところが露見したと言えるだろう。

 

 

 

 

 

(4) 受験者の自己責任?

 

 

今回、東京都教育委員会からは、「受験者の自己責任である」との回答があった。

 

 

全て受験者が悪いということなのである。

 

 

確かに今回の対応を見ていれば隠蔽体質が見られるわけであり、受験者を馬鹿にしていると言えるだろう。

 

 

しかし、これは教育委員会、採用をする側の体制としていかがなものだろうか。

 

 

受験者をコマとしか見ておらず、貴重な人材とは見ていないのだろう。

 

 

 

 

 

4 まとめ

 

 

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まとめると、

 

 

1 一つでも試験を受けていなければ全て無効(後付け)

 

2 今回の件での追加措置は一切行わない

 

3 試験時間の変更については記載されていない

 

4 帰宅したことは受験者の自己責任であり、教育委員会は悪くない

 

 

 

 

 

以上となる。

 

 

今回の話は怒りを禁じ得ない。

 

 

受験者は真面目に受けにきているのに、ずさんな受験体制で排除された。

 

 

しかも隠蔽とくる。

 

 

今後この対応が断罪されることを心から祈っている。

 

 

以上。